11 生物の周囲にあるのが環境なのだ


1MA 6/29(月)予定 1MB 7/1(水)予定

 

授業の目標

①環境要因を2つに分類できる。

②作用と環境形成作用の例を挙げられる。

 

重要な語句

作用(P.120)

…(非生物的環境)が(生物)に与える影響。

※ベストフィット生物基礎には「生物的環境に…」とありますが、定義的には「生物」の方がふさわしいと考え、上記の表現にしました。

環境形成作用(P.116)

…(生物)が(非生物的環境)に影響を与え、これを(変化)させること。

 

授業の内容

◎ある生物の個体の周囲にあるものすべてを環境という。

→環境を構成する要素を環境要因という。

→環境要因は大きく2つに分けられる。

非生物的環境

・光

・温度

・水

・土壌

・栄養塩類

・大気(酸素、二酸化炭素) など

生物的環境

・同種の生物

・異種の生物

→生物と非生物的環境は互いに影響し合っている。

作用非生物的環境が生物に与える影響

環境形成作用…生物が非生物的環境に与える影響

  

Back Side Story Vol.11

ホタルを環境ごと守る人々と出会いました。

 今年は戦後70年の節目の年。この夏は、全国各地で戦争と平和についてもう一度考え直そうという機会がたくさんあるだろうと思う。そして、このシーズンに高い確率で放送されるのが「火垂るの墓」(スタジオジブリ制作/高畑勲監督)だ。映画公開は1988年と、君たちが生まれる10年以上前になるが、いまだに戦争の残酷さを伝える映画として高い評価を受けている。ちなみに、小学校時代にこの映画を観た僕は、空襲で火傷を負った主人公・清太の母のリアルな描写が一時期夢にひたすら現れていたことがある。


 さて、この映画の中で、清太が妹の節子を喜ばせるために、蚊帳(そもそもリアル蚊帳を見たことがある高校生ってどれくらいいるんだろう?)の中に捕まえてきたホタルを放す場面が登場する。この時代には、日本の至るところで見られたホタルだが、現代ではなかなかお目にかかれない。松本よりも田舎(?)と思われる僕の故郷、滋賀県栗東市でもホタルを見た記憶はほとんどない。


 そんなホタルを見られる場所が松工のすぐ近くにあるのを知っているだろうか?場所は、庄内北公園。COMO庄内(綿半とか、デリシアとか、TSUTAYAとかの立ち並ぶショッピングモール)の北側にある小さな公園だ。その公園内によしずで囲まれた小さな水路がある。この水路は、「庄内ほたると水辺の会」のメンバーによって、ホタルとその環境をまるごと移設したという経緯を持つ場所だ。この会に、大學時代の恩師が関わっているということもあって、6/27(土)に開かれた学習会&観察会に参加した。


 『ほたる「も」すめる地元の良い自然環境を維持しよう』というモットーで活動しているこの団体は、庄内北公園内の水路を管理するとともに、市民に対して観察の機会を設けてくれている。長野県内でホタルといえば、南信のT町が有名だが、わざわざ遠くまで行かなくても十分に楽しめる。しかも、ホタルを傷つけない、持って帰らないを前提に、実際に触ってみたりすることもできる(これって、自然観察では結構大事なことだったりします)。僕が行った6/27はまだ出始めということで、数は少なかったが、日が暮れて、だんだん暗くなっていくとともに光り始める姿は、なんとも幻想的だった。会の方に聞くと、七夕の頃が最盛期になるらしい。松工祭準備でちょっと遅くなったついでに見に行く、なんていうのもロマンチックでいいかもしれない。



庄内ほたると水辺の会

Webサイト http://syounai-hotaru.jimdo.com/

Twitter @syounaihotaru


参考資料